アミガサユリ・貝母(ユリ科)Fritillaria thunbergii Mig
中国原産のユリ科の球根植物で、日本では高山に咲くクロユリや、早春の雑木林の林床を飾るコバイモなどと同属です。
バイモの生植物が日本に始めて渡ってきたのは、江戸時代の享保九年三月だと後世の阿部櫟斉(あべれきさい)著『草木育種後編』天保八(一八三七)年にしるされています。
「唐山より始めて献ぜし時御医師へも鑑定を命ぜられたれども知れず翁(おきな)の門人植村某(左平次)をして将翁先生(幕府の薬草奉行阿部将翁)に審定せしむ翁是は貝母なりと云(中略)即其生根を賜り培養せしむ以後本邦に此薬ありて当今随地養ふて或早春の挿花に用う」と。
鱗茎が二つに割れ、其れが貝を想わせるところから貝母と呼びます。かすかに特異な臭いがあり、やや苦く、早春いちはやく淡黄緑色、6弁鐘状の花をつけます。
花が編笠に似ており、アミガサユリといいます。
5月の中旬ごろになると葉が黄色になり凋落します。このころに堀り上げると、地下に直径3cmほどの白いピンポン球ぐらいの根球が得られます。これを水洗いしたのち、石灰にまぶしてアルカリ処理をほどこして日に干し乾燥したものが、生薬の「貝母」です。
鎮咳、去痰、排膿、催乳などの目的で、桔梗白散、清肺場などの漢方処方に使われます。
保存繁殖するには、葉が枯れる5月に掘り起こし、縁の下のような適度な湿度と風通しのよい場所に広げて蓄え、9月になったらこれを取り出して畑に植えます。元肥は球根の重さとほぼ同じ量の油粕を施します。植えっばなしにしておくと次第に球が小さくなり、花も咲かず、しまいには消滅します。
釣り鐘のような形をした花で、下向きに咲きます。
その見た目から「編笠百合(アミガサユリ)」という名前がつきました。
細長い葉の先端は、巻きひげのようにクルッとした形になります。
原産は中国。
アミガサユリの球根には、鎮痛、止血、咳止めなどの薬効があり、生薬や漢方薬として利用されます。
厚い鱗のような根が、二枚の貝が向かい合っているような形をしていることから、別名“貝母(バイモ)”と呼ばれるようになりました。
春が近づくと芽を出して、まっすぐ伸びた茎先のひげ状に巻く細長い葉のわきに、花びらの内側に紫色の網目がある鐘形の六弁花が一輪ずつ、下向きに咲きます。
2月24日の誕生花は、魅惑的なハルユリ(春百合)の花、アミガサユリ(編み笠百合)。
花の名は、花びらの内側に網目模様があって花が笠形をしたユリの仲間から名づけられました。
花言葉「謙虚な心」は、細い茎にうつむくようにたれて咲く淡い黄緑色の花の控えめな美しさにつけられています。
花言葉 : 人を喜ばせる、努力、威厳、謙虚な心、才能、威光、凛とした姿、女の優しさ、
原産地は中国で、観賞用として栽培される事が多い。内側に黒紫色の網目状斑紋を持つ。そのため編笠百合の名がある。地下に鱗茎を持ち、梅雨頃から休眠する。鱗茎は二枚の厚い貝状の鱗片が相対しており、貝母の名のもととなっている。乾燥させた鱗茎は貝母と呼ばれる生薬として日本薬局方に収載されており、粉末が去痰・鎮咳・催乳・鎮痛・止血などに用いられる。球根の姿が二枚貝の殻の形に似ているので、この名が付いています。
鎮咳・去痰などの生薬として栽培されています。
バイモは日本で栽培される数少ない輸出生薬のひとつです。非常に観賞価値の高い植物です。
下から見上げると、花びらには緑色の筋が入っていて、まるで、人間の血管のようです。