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薬草クラブ ゲンカ 芫花

ゲンカ・芫花(ジソチョウゲ科)Daphne geukwa Sieb. et Zucc.

一名:ふじもどき・ふじざくら・ちょうじざくら

 

正倉院薬物として現存する芫花は、この植物の花蕾を乾燥したのも。鑑真和上がお持ち下さった薬物の一つである可能性があります。

中国原産のじんちょうげ科の、高さ1m前後の落葉低木で、花蕾を乾燥した物を生薬・芫花という。4月~5月にかけて花が咲きます。

「芫花」は解毒や峻下剤として用いる。

漢方で「朱雀」に譬えられる。我が国への渡来は平賀源内の物類品隲巻三に記載されている宝暦13(1763)年に幕府によって導入されたと推定される。入手困難な植物。

 

サツマフジとは中国原産ヂンチョウゲ科の低木、漢名は芫花。薩摩を経て伝来、藤色の花を開くの意。又の名はフジモドキ(藤擬)、花色がフジに似るところからの称呼。花蕾を乾燥したものに強力な利尿作用があり、身体に滞る水を駆逐する薬物。『神農本草経』のころから知られ、正倉院薬物にも遺されている。毒性が強いということから近年はあまり使われない。江戸期宝暦のころの渡来と言い、花が美しいので庭に植えられ観賞された。近年は知る人も、見ることも稀になった。