薬剤師の松岡康太です。
本日自律神経バランス学会で発表させて頂きました。
昨年認定資格を取得し、心電図の波動の揺らぎを機械で判定し、交感神経と副交感神経の各3つのパラメータにより自律神経の傾向を判断するものです。横になった状態と立位での状態で測り、より複雑性をもった測定が可能ということで今までの測定法とは異なります。
自律神経を目で見える形にするということでとても面白いです。
大きな病気の前には自律神経の乱れがでているという報告もあります。
オンラインによる発表で、途中インターネットの不安定さもあったり、ブレーカーが落ちインターネットが切れるというハプニングもありましたが、発表中はなんとかもちました。
大学の研究者の先生方や企業や国の機関の方など広く活動されている方が多く、臨床データなど色々伺うことができ良い経験となりました。ある国の機関の方の報告の中で木の香りなどによる自律神経における研究などお話もあり、薬草苑を歩く前と歩く後とかで自律神経を測定して変化をみるというのも面白いかもしれません。今後可能性を模索中です。
面白かった点として、発表の皆さんが副交感神経を高めるために施術などを行っていたのに、交感神経もあげる結果になったとの報告をされる方が多かったことです。
ご高齢の方では交感神経が下がっている傾向があり、また昨今のコロナによって活動性が落ちているためか交感神経が低めの方が多かったと認識していました。そういった方の交感神経をあげるためにはどうすれば良いか?(必要ではないという考えもありますが)
今回の結果から、副交感神経に対しての刺激にしろ、交感神経の刺激にしろ、何かしらの刺激を与えることにより自律神経全体の機能や調節能を高めてくれることがあると推測します。
ある程度のストレスは健康のためにも必要です。
引き続き、臨床の現場でもその辺り確認していきたいと思います。