食養生の基礎

食養生の基礎

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食養生の基礎 四気とは

前回の記事はこちらをご覧ください

 

四気とは食べ物には「温性」「熱性」「寒性」「「涼性」という4つの性質があり、食べ方にはルールがあるという考え方です。

 

「温性」は体を温める性質(生姜・栗・餅・鶏肉など)

「熱性」は体を熱くする性質(羊肉・コショウ・トウガラシなど)

「寒性」は体を強く冷やす性質(ニガウリ・スイカ・キュウリなど)

「涼性」は体を冷やす性質(ダイコン・ホウレンソウ・セロリなど)

 

この他に、「平性」があります。性質は比較的平和であるが、実際上は寒や熱に偏っている場合もあります。

食べたいものを好きなように食べるのではなく、自分の体の状態に合わせて食べ物を選ぶことが大切です。体が冷えている時は体を温める「温性」や「熱性」の食べ物を取り、体が熱を持っている時は体を冷やす「寒性」や「涼性」の食べ物を取り、体のバランスを取ることで病気に傾かない体を作っていきます。

食べ物は、ひとつの食べ物でも季節や地域、部位によって性質は異なるということも、きちんと把握しておくとよいでしょう。

タケノコは出たばかりの3月の始め頃は体を温める性質を持っていますが、4月以降のたけのこは体を冷やす性質へと変わっていきます。ダイコンは少し冷す性質を持っていますが、ダイコンの葉は、温める性質であり、働きも異なります。

肉の種類によっても、羊肉は大熱、牛肉は温性、鶏肉は少し温性、豚肉は平性と異なっています。