食養生の基礎

食養生の基礎

薬草イラスト

食養生の基礎 気味の調和が大切

前回の記事はこちらをご覧ください

 

(1)お餅を食べるとき、焼いたり煮たりして食べますが、さてどのような物に付けて食べますか?

砂糖じょうゆ?きな粉?味噌?海苔?大根おろし?

答えは、餅は甘味があり熱性の性質があるので、たくさん食べると体内に熱を

生じるため、胸焼けやおできができやすくなります。

そこで、少し冷す性質のしょうゆや海苔、大根おろしで食べると、体内に熱を

溜めにくくなり、胸焼けやおできも出来にくくします。また、鹹味(塩辛い)

を含むしょうゆや味噌、海苔で食べると、餅の甘味による弊害が取り除かれます。

また、少し涼性のほうじ茶で食べると、より美味しく頂けます。

 

 ・餅は、甘味があり身体を温める性質があり、焼いたり煮ると、温性が熱性に変わります。

・しょうゆは、鹹味と甘味があり、身体を少し冷やす性質である。

・きな粉は、甘味があり身体を温める性質がある。

・海苔は、甘味と鹹味があり身体を冷やす性質がある。

・大根は、辛味と甘味があり身体を少し冷やす性質がある。

・味噌は、甘味と鹹味があり、身体を温める性質がある。

・砂糖(白)は、甘味があり、身体を冷やす性質がある。

・塩は、甘味と鹹味があり、身体を冷やす性質がある。

 

(2)トウガン(冬瓜)のあんかけ

煮たトウガの上に、すり下ろしたショウガが添えられています。それには理由があるのです。

利尿作用があり解毒の働きがありとても良い食材のトウガンなのですが、冷やす性質をもっているので、温めるショウガを添えて、調えているのです。

日本の料理は素晴らしいですね。

 

(3)手綱こんにゃく

コンニャクは冷やす性質を持っていますから、大熱のごま油で炒め、温めるミリ少し辛くてご飯のお供に合い、食欲をそそぎます。

ンやトウガラシを加えて調えているのです。

コンニャクは寒性、しょうゆは微涼性、昆布は寒性、白砂糖は寒性、ミリンは温

性、ごま油は大熱性、トウガラシは熱性と、食材・薬味・調味料はそれぞれの性

質を持っています。

 

美味しく健康によい物は、その中身のバランスがよいものばかりです。