[気味]甘、平(微寒)
[帰経]大腸・膀胱
[主治]胃を健にし、むくみを除き、足腰の痛みを治す。
新芽のアクを除き、おひたしにすると美味しい。冬の食材として乾燥して保存。
ビビンバ丼
材料:もやし、ゼンマイ、ワラビ、ほうれん草、豚ミンチ、白菜キムチ、たれ(水あめ・ゴマ油・味噌・ニンニク・トウガラシ・酢)、七分つきご飯
作り方
①たれの材料を合わせ、火にかけて作ります。
②食材をゆで、水を切り適当に切っておく。
③豚ひき肉を炒め、砂糖としょうゆを加えてそぼろを作る。
④器にご飯を入れ、②③と白菜キムチを見栄えよく盛り付け、①の味噌たれをまんべんなくかけ、よく混ぜて食べる。
各食材・調味料・薬味の四気・五味・効能
・モヤシ(緑豆)は甘味があり身体を冷やす性質がある。効能は、二日酔い・小便の色が濃く出が悪い(清熱解毒・解酒毒・利小便利三焦)。
・ゼンマイは、甘味があり平性の性質がある。効能は、健胃・整腸・利尿消腫(むくみ)・足腰の止痛。
・ワラビは、甘味があり身体を冷やす性質がある。効能は、熱邪の除去と解毒、利尿、精神安定の働きがある。
・ホウレン草は、甘味があり身体を少し冷やす性質がある。効能は、胸膈を開き、気を下し、渇を止め、燥を潤す。便閉・痔瘻によい。
・豚肉は、甘味と鹹味があり身体に対しては平性の性質がある、効能は、熱病傷津の消渇、空咳、便秘、乳汁分泌不足、病気の回復。
・ハクサイは、甘味があり平性の性質である。 効能は、熱、肺熱の咳、消渇、熱性便秘、腸の毒だし。
・水あめは、甘味があり身体を少し温める性質である。効能は、胃腸の弱りによる疲労、食欲不振、肺の弱りによる咳、息切れ。
・ゴマ油は、甘味があり身体を熱する性質がある。効能は、熱毒を下し、大・小腸の調子をよくし、虫毒を解する
・味噌は、甘味と鹹味があり、身体を温める性質がある。効能は、腹中を補い、気を益し、脾胃を調え、心腎を滋し、嘔吐を収め、腹下しを止め、四肢を強くし、皮膚を潤し、酒毒および鳥魚獣菜毒を解す。
・ニンニクは、辛味があり身体を温める性質がある。効能は、滋養強壮、疲労回復、免疫力向上、動脈硬化予防。
・トウガラシは、辛味があり身体を熱する性質がある。効能は、香辛料として胃液分泌を増進し、食欲増進。身体を温める。
・ご飯は、甘味があり身体を温める性質がある。効能は、五臓を補い気血を益し、百病を治します。
考察
食材は体を冷やす性質の物が多いのですが、たれが温性のために調和がとれています。食材の味は甘味が主ですが、たれの味の中に辛味と鹹味を加えているので安心です。
臓腑経脈は全てに帰入しています。美味しく頂けそうです。